Tiktokをはじめる。20 to 200 — The TikTok Shift
TikTokライブに挑戦し、即、同接200人超を記録。しかし、その後に事態は急転し・・・。TikTok配信に警鐘を鳴らす実験的レポート
Tiktok
【衝撃】Twitchの平均同接20人の俺が、TikTokで同接200人超えた件
Twitchで平均20人ほどの同接を維持していた配信者が、TikTokに移った瞬間、同時視聴200人を突破した──。
一見すれば華やかな成功談だが、その裏には明確な“仕組み”があった。
TikTokライブでは、新規アカウントに「お試しブースト」と呼ばれる一時的な露出強化期間がある。
AIが“伸びそうな配信者”をテスト的にピックアップし、短期間だけ大量の視聴者を送り込む。
反応が良ければ次のステージへ。悪ければ、容赦なくトラフィックを切られる。
この筆者の場合、「ポケモン」配信が3回連続で爆発したのち、突然“同接1”まで落下した。
AIのオーディションで不合格になった瞬間、光も消えたというわけだ。
TikTokで数字が出るのは、人気ゲームをやっているからではない。
“知識ゼロでも一瞬で理解できるか”──AIはそこを見ている。
複雑なFPSやバトロワよりも、誰でも知っているタイトルが評価されやすい。
それが、このプラットフォームのリアリティだ。
さらに、TikTokは外部流入がほぼ期待できない。
どれだけバズっても、TwitchやYouTubeへ人は流れない。
その意味で、TikTokは完結型の世界だ。
そこでは努力よりも、AIが定める「適性」の方が支配的だと筆者は言う。
ただし、夢がないわけではない。
無名でも一夜で注目を浴びるチャンスがあるのは、間違いなくTikTokだけだ。
その波に乗るか、振り落とされるか。
すべては“30分のオーディション”で決まる。
TikTokライブとは──AIの審査を受け続けるライブステージ。
熱狂も、静寂も、一瞬で切り替わる。
冷静な結論として、筆者はこう締めくくる。
「TikTokは、配信者を選ぶ場所だ。数字ではなく構造を見て動け。」